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暗黙の罰のテクニックを使うと人を上手に怒ることが可能

   

こんにちは、はらいかわてつやです。

人間生きていると、誰かを怒らなければいけないシーンにぶち当たる時がありますよね。
でも、人に対して怒ったり注意をするのは非常に難しいことでもあると感じる事は多いですね。

学校の先生が授業中に生徒を怒ることはしょっちゅうあることでしょう。
でも、授業中に話をきかない生徒や不真面目な生徒はクラス全員ではないですよね。
授業中に怒る場合は、周囲に人がいるところで怒るでしょう。

先生が「おまえ、少しうるさいぞ!」とある一人の生徒を名指しで怒ったとします。
そんな時はたいていクラス中がシーンとなってしまいます。
先生はガヤガヤしているクラスを引き締めようと、その中でも目立つ一人を名指しで怒ります。
そうすることで、クラスの他の生徒も自分も怒られた気になって静かになってしまうのです。

これは「暗黙の罰」というテクニックです。
この時はクラスが一気に引き締まり、全員の気持ちとしては「この先生の授業でうるさくしてはいけない」と感じ取ることになります。

クラスでも一番うるさかった一人を見せしめとして怒ることで、周りの生徒へも影響を与えることができるということです。
ただし、名指しで怒られた生徒にしてみれば「どうして俺だけが名指しなんだよ」というとにもなりかねませんから、そこは後でフォローが必要でしょう。

このようなことは、昔のプロ野球選手の間でもあって、語り継がれています。
巨人の川上哲治さんが監督だったころ、長嶋茂雄さんが新人としていました。
長嶋さんは当時、新人選手の中でもスター的存在。
ですから、川上監督は新人の気持ちを引き締めるために、長嶋さんだけを呼びつけて怒ったとのこと。
それは敢えて他の人にも聞こえるように怒っていました。

そうすると、周囲の新人も「自分ももっと頑張らなければ怒られてしまう」という気持ちを間接的に味わったのでした。
長嶋さんは怒られても、どちらかというとマイペースな人なので、敢えて川上監督は長嶋さんを選んで怒っていたということです。

一方、王貞治さんの方は、長嶋さん同様スター的存在であったものの、怒られると気分が落ち込んでしまうため、川上監督はそれを知って王さんを呼びつけることはなかったとのことでした。

周囲の人が誰かに怒られていることで気を引き締めることというのは、日常生活に多々あります。
兄弟が親に怒られている時、会社で同僚が上司に怒られている時など、どうして怒られているかを知ると、自分も気をつけようという気になるでしょう。

それを観察していくと、自分がどのようにすると怒られて、どのようにすると褒められるかと分かるようになってきます。

ご参考までに。

はらいかわてつや

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