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相手への脅しから相手の行動のカギを握る「リスクトーク」

   

こんにちは、はらいかわてつやです。

今では、色んな詐欺の手口が出まわっていますよね。
詐欺でも霊感商法と言われる手法もあって、騙されてしまう人が多発しています。

この手法で用いられるのは「リスクトーク」という暗示テクニックです。
言った方が「こうしろ」と強制しているわけではなくて、リスクを伝えられたことによって最終的に決断を下すのは言われた本人なんですよね。

相手の心理を脅しながら、相手に自分の思い通りに行動してもらうように心理を操っていくのです。
脅かしながら、相手の心をひきつけ、思い通りの行動をしてもらう手法です。

例えば
「あなたの家は呪われているから、このツボを買わないと大変ですよ!」
「精神状態が悪いから、この薬を飲まないともう治らなくて一生苦しみますよ」
などいった具合です。

この手法は、こうしなさいと相手にさせているわけではありません。
こうしないとこうなってしまう危険性があるよということを述べているだけなのです。

上記のような場合「ツボを買わないと大変だ、じゃあ買おう」
「薬を飲まないともう治らない」と思って、そうならないために購入をしてしまうわけです。

霊感商法でも、リスクトークは多く用いられているのです。
リスクを多く言うことで、相手の不安をかき乱して、つい購入してしまうということです。

こういった霊感商法だけではありませんよね。

毎日のように、新聞広告やインターネット広告を見ても、大げさな広告、誇大広告が多くあります。

「今購入しないと、売り切れになってもう絶対購入できない」という内容の広告を見ると、ついつい買ってしまうかもしれませんよね。
「もう買えない」なんて言われると「今しかない」と思ってしまいますからね。

オーバーン大学というアメリカの大学のマイケル・レイチャー氏が行った実験もリスクトークによるものです。

「事件に巻き込まれた時は警察が到着するまで危険が大きくなる」と脅します。
そして、「それを回避するにはショットガンが効果的」という内容の広告を読ませました。

実験に参加した数百名の女性のほとんどは「ショットガンを購入しようかしら」という気分になったとのこと。

先に、危険についての脅かしをかけておけば、人は案外相手の要求に従ってしまうものです。
人間関係において、こうしたリスクトークをすることはありますが、あまり使い過ぎるのも問題あるような気もします。

もし、リスクトークを使うなら、十分に注意してから行うようにしてください。

はらいかわてつや

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